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オーランド(Åland)というのはアクアランド、つまり水の島だったという説があるそうです。水というのは地下水のことでしょうか。しかし、じつのところ景色を見たかぎりでは水の島というより石の島といったほうが近いように思えます。
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オーランドの人口は27,000人足らず(2005年度統計)。ここはフィンランド国内でも少し特殊な立場にあり、特別自治区になっています。フィンランド本土と同様、ロシアやスウェーデン、デンマークなど、数々の大国に翻弄されてきた歴史をもち、ロシア時代の建物の名残なども随所に見られます。たった数件の郵便物のために作られたという堂々たる郵便局、戦火の後をとどめる要塞など、今は観光名所になっています。
ここではフィンランド語はあまり通じません。使われているのはもっぱらスウェーデン語です。「学校でフィンランド語の集中コースを受けたんだけどね。いまだにさっぱりだめで」とバスの運転手さんは弁解します。それに対して「いや、こっちはおたくよりずっと長くスウェーデン語を勉強したけど、もっとひどいよ」とカリ。スウェーデン語はフィンランドでは必修科目です。で、けっきょくおしゃべりは英語ということになります。
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昔ながらの漁港があるエッケロのカリングスンド。
水辺には趣のあるホートハウスが立ち並びます。 |
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ハーバーにあるこじんまりしたハンティング・フィッシング・ミュージアムを訪れました。そこで展示されている女性たちのたくましいこと。オーランドはなにしろ船乗りの島で、船乗りというのは長い間家を留守にすることも珍しくありません。説明によると、船に乗るからだけでなく、男たちはなんか様々な理由でいなくなるとか。古今東西、男というのはとかくふらふらと出て行きたがるもののようであります。
それはともかく、なにしろ男がいないため、必然的に何もかも女たちで片付けてしまう習慣ができたようです。子供を産み育てながら、炊事、洗濯、パン焼きはいうに及ばず、家作りをはじめ通常男がする仕事はまずほとんど女たちでやっておりました。アザラシ狩だってお手のものです(ちなみにオーランドには多くのアザラシが生息しています)。撃ち取った獲物をぶらさげて得意満面の女性の雄姿。女性の雄姿というのもおかしいけれど、そんなわけで、女たちがあまりたくましくなりすぎたものですから、一部の人々(神職者など)がその風潮を嘆くまでになってきました。そこへふらりと現れたのが、一人の男。甘いマスクととろけるような言葉でたちまち女たちの心をとりこにし、そのおかげで女たちは本来の女性性をとりもどすことができましたとさ。めでたし、めでたし。と、いうようなことが説明書に書いてありました。
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フィンストロム教会は現存する中世の教会の中でもとくに美しい建物のひとつです。
中に入ってみるとちょうど一人の若い男性がビジターのためにピアノを弾いているところでした。厳かながらも親しみのある、教会にぴったりのミュージックです。それがいつの間にかジャズ調に。ジャズもなかなか素敵です。ピアノの側に行ったカリが「演奏会でもしたらいいのに」と何気なく言うと、「実は今夜演奏会なんですよ」という返事。おやおや、ではこの演奏はその練習だったのですね。無料だから是非どうぞと誘われましたが、残念ながらバスの便がないので私たちはあきらめるより他ありませんでした。
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オーランドの観光に欠かせないのがカステルホルム城です。美しい湖や川に囲まれたこのお城はまさにおとぎ話の世界を思わせます。城までの道のりをゆっくり歩いていると、おりしも傍らの湖では白鳥の親子がスイスイ。白鳥の湖というのは想像の世界ではなくここでは写実なのだと実感させられる風景でした。 |
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列国の支配下にあって、数々の試練をくぐりぬけてきたオーランドですが、美しい四季折々の自然にかこまれ、人々は日々の生活を存分に楽しんでいるようです。私たちが訪問したときにはちょうどヨットのフェスティバルが開催されており、港に立ち並んだ壮観なヨットの群れを見ることができました。また、散歩の途中、オーランドにはやたらクラシック・カーが多いなあと感心していたら、それもまたクラシック・カーのフェスティバルがあったからなのでした。「ヨット」に「車」となると、ここはもう「永遠の男の子」たちの楽園といえるかもしれません。
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オーランドでみかけた猫々 |
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