メールマガジン「フィンランド」 第18号 2008年8月

By Maya and Kari Gröhn

 

 フィンランドの夏はもう終わろうとしています。夏の最後の仕上げにサヴォンリンナに行ってきました。1ヶ月のうちの3日間どこでも乗り放題というVR(フィンランド鉄道)の切符が1回分残っていたからです。このホリデーパスは日本の青春18切符のようなものですが、フィンランドの場合にはインターシティ(長距離特急)も使えることになっています(使えなければ意味がない)。で、この日は朝6時41分の電車で日帰りの旅に出かけました。

 

 サヴォンリンナは文字とおりの意味では「サヴォのお城」となりますが、このお城の正式な名前はオラヴィ城と呼ばれます。城の外壁は歳月を経てなんともいえないいい風合いが出ています。ただし、このお城は軍事的には非常に重要な役割を果たしていたようですが、住むためのお城ではないですね。見る分にはともかく住むのは大変だったでしょう。

 あんまり住みたくないと思う理由のひとつはこれ。写真に見える塔の横に出っ張りがありますが、これはじつはトイレだそうです。用を終えるとそのままもろに落下します。たしかハメンリンナのお城のトイレもこのスタイルだったと思います。お城の内部は汚れないからそれでいいのかもしれませんが、どうも気分的に落ち着きません。

 

 

 

 

 

 お城の構造はこのようになっています。この広い中庭の部分があの有名なオペラ会場になるのです。写真左の白いテントがその会場です。中世のお城で催されるオペラはさぞ趣のあることでしょう。

 

 

 船着場には多くの観光船が停泊していましたが、あまりお客はいない模様。ひとりの乗員のおじさんが、「どう?」勧めてくれたので私たちはお城のまわりをぐるりと回るショートコースの船に乗り込みました。お客はわたしたち二人だけ。「最低三人集まれば出発する」というのでしばらく待っていると小さな男の子を連れた若い父親がやってきてなんとか三人半を確保しました。私たちが乗った船は写真の船のような情緒はありませんが大きさはほぼ同じです。たった三人半のお客のために運航してもらうのは気の毒でした。ひとり10ユーロ、子供は4ユーロですから売上はたった34ユーロです。
 ひまなもので航海中おじさんはつきっきりで解説してくれました。オペラは二週間前に終わったそうですが「オペラが終わっちゃうとあとはもうなーんもない」とのこと。この町はまさにオペラの町なんですね。ここにセカンド・ハウスをかまえている世界的なオペラ歌手もいるそうです。

 

 

 

 

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